レガシーのデッキはもうそれは沢山あるけど、動きが似ていたり、ゲームプランの近いものが割とある。それを流派(School)として十把一絡げにしてみるテスト。

◯デルバー流
《死儀礼のシャーマン》の禁止に伴いT1最高のクリーチャーに返り咲いた《秘密を掘り下げるもの》でダメージレースを先行し、《不毛の大地》を絡めた《目くらまし》で序盤状況を継続するのが基本思想。
積年の研究の結果、追加クロックの都合で1〜2色を加えるのがメジャー。
相手ライフを詰めることを至上命題としながら、《秘密を掘り下げるもの》の要請のために採用クリーチャー数は絞られる。そのため序盤のクロックを対処されるor引かない、でゲームプランが崩壊するのが弱点。
クロックパーミッションという戦略自体は《秘密を掘り下げるもの》登場以前から存在していたが、1マナ3/2飛行の青いクリーチャーのインパクトは強く、「イニストラード」以降常に環境の主役デッキの看板を背負っている。
主要デッキ
・カナディアン・スレッショルド
・グリクシスデルバー
・スゥルタイデルバー
・青赤デルバー
・青黒シャドー(←実は比重黒)
・パトリオット(←《剣を鋤に》が採用されているため異端)
・青緑感染(←《秘密を掘り下げるもの》は採用しないが極めて正統)

◯チャリス式
2種8枚の2マナランドからT1《虚空の杯》を唱える。
それだけの動きで環境の過半数のデッキに対して有利をとる流派。
2マナランドの存在から採用されているカードが軒並み他のデッキと比べて強いのも特徴の一つ。同時に自ら《渦巻く知識》という環境最高峰のフェイルセーフ機能を捨てているため安定性に難あり。
主要デッキ
・エルドラージ
・スティールストンピィ
・赤単プリズン
・MUD
・各色単ストンピィ
・ペインター(←異端)

◯バイアル一派
マナ補助/打ち消し耐性/瞬速付与と、クリーチャー呪文を著しく強化する《霊気の薬瓶》を起点とするデッキ群。手札のクリーチャー呪文がある時には打ち消し呪文、ある時にはパンプアップとして機能するので、相手取るとオープンの《薬瓶》は常に脅威に映る。
クリーチャー展開のためのマナを《霊気の薬瓶》で補助する前提のために、《不毛の大地》を始めとするユーティリティ性のある土地を採用できることもメリット。追加マナ拘束枠の《リシャーダの港》や、ミシュラランド群が有力候補。
良くも悪くも《霊気の薬瓶》を展開の主軸とするため、最序盤に引けるか引けないかで動きに大きくムラが出る。クリーチャー偏重の構成を要請するために《渦巻く知識》すら採用が難しいことも引きムラを助長する。4枚採用にも関わらず、ゲームの詰めの状況で引く《薬瓶》が常にノイズなのも度し難い。
主要デッキ
・デス&タックス
・マーフォーク
・ゴブリン
・セファリッドブレックファスト(←呪文主体のコンボ、異端)

◯過剰なマナコスト郡
《引き裂かれし永劫、エムラクール》と《グリセルブランド》の登場以降で特に顕著になった相手より重いパーマネントを利用する一群。間違いなく何らかのギミックを経由して”踏み倒して”戦場に戦場に降臨するのがデフォルト。
”踏み倒し”の方法が各デッキで大きく異なるので統一した弱点はない。かろうじて公約数を求めれば、手札破壊とか《罠の橋》あたり。
主要デッキ
・リアニメイト
・SnT(←全知型を含む)
・無色12ポスト
・緑系12ポスト
・赤単スニーク(←同時にチャリス式でもある)
・レクターデッキ

◯ブレスト教
デッキ構築の際に環境最高峰のドロースペルである《渦巻く知識》の4枚採用からスタートするおおよそ半数以上のデッキ。
レガシー環境最良の呪文最有力の《渦巻く知識》をまず4枚からスタートする構築はあながち間違いとはいえず、ほぼ同時に採用される《意志の力》が環境最速デッキ群(コンボ)に対して有力な抑止力として機能する以上、青から始めるということは概ねあらゆる状況で肯定される。
主要デッキ
・マーフォークを除く”青い”デッキ


↑にあげたもの以外でも、GSZ衆とかローム派閥とかストーム至上主義とかベルチャー一刀流とか黒単病とか色々なSchoolsが想定されるけども、とりあえずはここまで。

コメント

豪腕
2018年9月10日15:34

とても的を射ていて面白いしネーミングセンスも良いね。

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