レガシー禁止カード列伝
2017年5月4日 Magic: The Gathering コメント (2)その独楽禁止ですよ(挨拶
独楽禁止でテンヤワンヤの新レガシーですが、そんな環境を横目に現在のレガシー禁止カードを並べてカテゴライズしてみる企画。
なお禁止になってしまう理由とは少し別。禁止になる理由って多くの場合、複合的なものだから。
カテゴリA:そもそもマジックじゃない
強さとかそういうの以前に「マジックしろよ」と突っ込まれてしまったカード達。
賭けたり投げたりしちゃいけない。策略カードについてはドラフト限定のお楽しみ枠として作られたものだから考える方が野暮である。
Shahrazadの実質的な禁止理由がトーナメント運営への時間的負担で、独楽と同じなのに注意。もしかしたら独楽もマジックじゃない可能性が微レ存。
カテゴリB:強力すぎるサーチ
マジックって同じカード4枚しか使えないのに、5枚も6枚も同じカード使えたら、そりゃ怒られます。ここにカテゴライズされてるのは「Aでもあり同時にBでもある」系の成れの果て。クローンとか分割カードみたいにある程度の条件付けがない汎用性は構築の自由度とゲームの再現性を極度に高め、結果的にマジックにおける運の要素を爪弾きします。
現行のカードで近いのは納墓とか緑頂点、緑パクト、白チューあたりで、比べると非常に手軽なのがわかります。詳しくは青チューが禁止された時の記事とかに詳しい(→ http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/005198/ )
カテゴリC:安易なマナ加速
マジックって基本1ターンに1マナしか増えねぇから。
ヴィンテージで大手を振るうマナファクト軍団がこちらです。チャネルだけ毛色が違うけど使っちゃいけない理由は同じ。
これを限定的に利用できるヴィンテージは独自のメタゲームを織りなしているので、みんなが使えれば必ずしも悪ではないのだけど、現実問題として気軽に扱えないのも周知の事実。ゲーム性に貧富の差を持ち出されると、なかなか辛いものがある。
ヴィンテージを始めればここら辺の快楽にどっぷり浸かれる。興味がある人は是非。
カテゴリD:1枚コンボ
2枚集めるのより1枚だけ集める方が簡単なのはみんなが知ってる。
このカテゴリは他の特定単種のカードに依存せずコンボをスタードできるカード群。すぐ後の【過剰なドロー】も大きな目で見ればこれに当たります。閃光に限っていえばハルクとの限定コンビだけど、許容されるサーチとの相性が良すぎてこのカテゴリに入ってもらいました。
カテゴリE:過剰なドロー
いわゆるドロー7系、あるいはそれ以上の効率を持つドローエンジン。
時を超えた探索は少しずれている感もあるけど、全盛期のオムニテルで使われていた頃のサーチであり、同時にフィニッシャーでもある様子はドロー7のそれにダブるものがありました。
この手のカードの美点は自身がコンボの始動キーであり、コンボの中継役でもあるところ。最初のが通れば次もだいたい通るし、その次を唱える頃にはゲームを終わらせるのに十分な状況を作れる。
グリセルシュートでのグリセルは似ているけどややニュアンスが異なる。まあ8マナって黒だとそこまで簡単なマナ域じゃないしね。
カテゴリF:手軽すぎるドロー
【過剰なドロー】が物理的数量を問題にしていたのに対し、このカテゴリで扱うカードは対時間比の数量が問題になる。よく使う言葉でいえば、テンポが良すぎる。
掌に収まるぐらいがちょうどいいって、よく使われるフレーズだよね。
このカテゴリに入りそうな現行カードとしては渦巻く知識が筆頭に挙げられるんだけど、まあその、彼は特別だし、ね。
カテゴリ的に青いカードが集まり、「環境が青に寄りすぎ」問題とも密接な関係があるんだけど、それはまたいつか話せればいいと思います。
カテゴリG:レガシー環境への過度の合致
最新の禁止カード《師範の占い独楽》は単体で見ればそこまで壊れていないんだけど、環境を規定するフェッチランドとの相性、1マナ域に集中した構築に対する相殺独楽の支配力、一切合切のビートダウンを終末で否定するあたり、ちょっと仲間に恵まれすぎた感がある。とてもいいカードなんだけどね。
環境に恵まれているという点ではミステップも同様。どちらもヴィンテージよりも重く、スタンダードよりも軽い環境では良すぎるカードでした。
このカテゴリに近いカードとしてはチャリスがあるけど、あちらはデッキの構築に対する要求が厳しく、よほどの失敗デザイン(直言するとMishra’s Workshop級の【安易なマナ加速】)がポロリしない限り安泰でしょう。
カテゴリH:その他コストパフォーマンス異常
コストパフォーマンスの良いカードはプレイヤーから選択肢を奪う。これはよく使われる禁止理由で、このカテゴリ以外のカードも多かれ少なかれコストパフォーマンスが良い。そしてこのカテゴリにはユニークで軽いカードが集まっている。天秤にしてもTime Walkにしても類似品が4マナとか5マナであるんだからふた回り以上軽いのはダウトでしょう。
精神錯乱はカテゴリ内でもやや重めで、AKHの明日からの引き抜きとか見ると解禁ワンチャンスとも思う。
カテゴリ???:大地の知識
このカードだけカテゴライズがややしにくいライン。過去の所業を見るに、野に放てば何かやりそうだけど、1枚コンボというにはチェック項目が少し多い。2枚コンボはショーテルがあるんだし多少は、とも思うけど、どうでしょう?
独楽禁止でテンヤワンヤの新レガシーですが、そんな環境を横目に現在のレガシー禁止カードを並べてカテゴライズしてみる企画。
なお禁止になってしまう理由とは少し別。禁止になる理由って多くの場合、複合的なものだから。
カテゴリA:そもそもマジックじゃない
Chaos Orb
Falling Star
Shahrazad
アンティに関するカード
策略カード
強さとかそういうの以前に「マジックしろよ」と突っ込まれてしまったカード達。
賭けたり投げたりしちゃいけない。策略カードについてはドラフト限定のお楽しみ枠として作られたものだから考える方が野暮である。
Shahrazadの実質的な禁止理由がトーナメント運営への時間的負担で、独楽と同じなのに注意。もしかしたら独楽もマジックじゃない可能性が微レ存。
カテゴリB:強力すぎるサーチ
Demonic Consultation
Demonic Tutor
伝国の玉璽/Imperial Seal
神秘の教示者/Mystical Tutor
吸血の教示者/Vampiric Tutor
マジックって同じカード4枚しか使えないのに、5枚も6枚も同じカード使えたら、そりゃ怒られます。ここにカテゴライズされてるのは「Aでもあり同時にBでもある」系の成れの果て。クローンとか分割カードみたいにある程度の条件付けがない汎用性は構築の自由度とゲームの再現性を極度に高め、結果的にマジックにおける運の要素を爪弾きします。
現行のカードで近いのは納墓とか緑頂点、緑パクト、白チューあたりで、比べると非常に手軽なのがわかります。詳しくは青チューが禁止された時の記事とかに詳しい(→ http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/005198/ )
カテゴリC:安易なマナ加速
Black Lotus
チャネル/Channel
Fastbond
魔力の墓所/Mana Crypt
魔力の櫃/Mana Vault
Mishra’s Workshop
Mox Emerald
Mox Jet
Mox Pearl
Mox Ruby
Mox Sapphire
太陽の指輪/Sol Ring
トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
マジックって基本1ターンに1マナしか増えねぇから。
ヴィンテージで大手を振るうマナファクト軍団がこちらです。チャネルだけ毛色が違うけど使っちゃいけない理由は同じ。
これを限定的に利用できるヴィンテージは独自のメタゲームを織りなしているので、みんなが使えれば必ずしも悪ではないのだけど、現実問題として気軽に扱えないのも周知の事実。ゲーム性に貧富の差を持ち出されると、なかなか辛いものがある。
ヴィンテージを始めればここら辺の快楽にどっぷり浸かれる。興味がある人は是非。
カテゴリD:1枚コンボ
Bazaar of Baghdad
閃光/Flash
ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter
隠遁ドルイド/Hermit Druid
ドルイドの誓い/Oath of Druids
適者生存/Survival of the Fittest
修繕/Tinker
2枚集めるのより1枚だけ集める方が簡単なのはみんなが知ってる。
このカテゴリは他の特定単種のカードに依存せずコンボをスタードできるカード群。すぐ後の【過剰なドロー】も大きな目で見ればこれに当たります。閃光に限っていえばハルクとの限定コンビだけど、許容されるサーチとの相性が良すぎてこのカテゴリに入ってもらいました。
カテゴリE:過剰なドロー
時を越えた探索/Dig Through Time
記憶の壺/Memory Jar
精神の願望/Mind’s Desire
ネクロポーテンス/Necropotence
Timetwister
Wheel of Fortune
意外な授かり物/Windfall
ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth’s Bargain
ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will
いわゆるドロー7系、あるいはそれ以上の効率を持つドローエンジン。
時を超えた探索は少しずれている感もあるけど、全盛期のオムニテルで使われていた頃のサーチであり、同時にフィニッシャーでもある様子はドロー7のそれにダブるものがありました。
この手のカードの美点は自身がコンボの始動キーであり、コンボの中継役でもあるところ。最初のが通れば次もだいたい通るし、その次を唱える頃にはゲームを終わらせるのに十分な状況を作れる。
グリセルシュートでのグリセルは似ているけどややニュアンスが異なる。まあ8マナって黒だとそこまで簡単なマナ域じゃないしね。
カテゴリF:手軽すぎるドロー
Ancestral Recall
大あわての捜索/Frantic Search
噴出/Gush
Library of Alexandria
頭蓋骨絞め/Skullclamp
宝船の巡航/Treasure Cruise
【過剰なドロー】が物理的数量を問題にしていたのに対し、このカテゴリで扱うカードは対時間比の数量が問題になる。よく使う言葉でいえば、テンポが良すぎる。
掌に収まるぐらいがちょうどいいって、よく使われるフレーズだよね。
このカテゴリに入りそうな現行カードとしては渦巻く知識が筆頭に挙げられるんだけど、まあその、彼は特別だし、ね。
カテゴリ的に青いカードが集まり、「環境が青に寄りすぎ」問題とも密接な関係があるんだけど、それはまたいつか話せればいいと思います。
カテゴリG:レガシー環境への過度の合致
精神的つまづき/Mental Misstep
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
最新の禁止カード《師範の占い独楽》は単体で見ればそこまで壊れていないんだけど、環境を規定するフェッチランドとの相性、1マナ域に集中した構築に対する相殺独楽の支配力、一切合切のビートダウンを終末で否定するあたり、ちょっと仲間に恵まれすぎた感がある。とてもいいカードなんだけどね。
環境に恵まれているという点ではミステップも同様。どちらもヴィンテージよりも重く、スタンダードよりも軽い環境では良すぎるカードでした。
このカテゴリに近いカードとしてはチャリスがあるけど、あちらはデッキの構築に対する要求が厳しく、よほどの失敗デザイン(直言するとMishra’s Workshop級の【安易なマナ加速】)がポロリしない限り安泰でしょう。
カテゴリH:その他コストパフォーマンス異常
天秤/Balance
Mana Drain
精神錯乱/Mind Twist
露天鉱床/Strip Mine
Time Vault
Time Walk
コストパフォーマンスの良いカードはプレイヤーから選択肢を奪う。これはよく使われる禁止理由で、このカテゴリ以外のカードも多かれ少なかれコストパフォーマンスが良い。そしてこのカテゴリにはユニークで軽いカードが集まっている。天秤にしてもTime Walkにしても類似品が4マナとか5マナであるんだからふた回り以上軽いのはダウトでしょう。
精神錯乱はカテゴリ内でもやや重めで、AKHの明日からの引き抜きとか見ると解禁ワンチャンスとも思う。
カテゴリ???:大地の知識
このカードだけカテゴライズがややしにくいライン。過去の所業を見るに、野に放てば何かやりそうだけど、1枚コンボというにはチェック項目が少し多い。2枚コンボはショーテルがあるんだし多少は、とも思うけど、どうでしょう?
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