カラデシュ発売前のレガシー環境概観
2016年9月15日 Magic: The Gathering参加者195名のBOMレガシーメインイベントを材料に今の環境を考察するテスト。
http://www.bazaar-of-moxen.com/en/index.html
○開催日:2016/09/11
○参加者:195名
○上位8位のデッキ
1:奇跡コントロール
2:赤黒リアニメイト
3:デス&タックス
4;スゥルタイ続唱
5:スゥルタイ対立(続唱亜種)
6:エルドラージ
7:発掘
8:奇跡コントロール
○メタゲームブレイクダウン(使用率上位10デッキ+その他)
12.2% スゥルタイ続唱
10.4% 奇跡コントロール
7.9% 土地単
6.7% デス&タックス
6.7% グリクシスデルバー
5.5% エルドラージ
5.5% 青緑感染
4.9% 青赤デルバー
4.3% スニークショー
3.7% ストーム
32.3% その他
○ブレイクダウンの数字からの考察
・土地単とスゥルタイ続唱が多い
:土地単が7.9%。《名前の長い土地》のハードルがあるため、そのデッキ性能に対して日本ではそこまで多くない印象の土地単だけど、古いカードの流通量の関係なのか今回のBOMでは使用者数で3位につけている。GP京都のレガシー選手権でも優勝しているデッキで、もっと人気が出てもいいと思うし、一定の注意を払うべき。
またスゥルタイ続唱が奇跡コントロールより多い使用率を記録しているのもわりとヨーロッパ的と言えるのかもしれない。
日本とかMOのトーナメントを考える時はいろいろ条件が変わる可能性が高いので注意。
・コンボデッキ
:上位10デッキの中でコンボと分類できるのは感染(5.5%)、スニークショー(4.3%)、ANT(3.7%)の3つ。この3つを合計すると13.5%。
その他の中に入っているであろうリアニメイト・ベルチャー・アルーレン、その他もろもろのデッキを合計しても、おそらくは全体に占めるコンボデッキの割合は20%を超えないと想像される。この数字については環境唯一のTier1.0足りうるデッキが奇跡コントロールであることが決して小さくない影響を与えていることは留意すべきである。
非常に雑な言い方をすれば、9回戦のスイスラウンドの間で「平均すれば」コンボには3回以上は当たらない(逆に言えば、2回当たっても文句は言えない)。
この数字をどのように考えるかは、使うデッキによって色々変わる。「コンボに強いコンボ」みたいな立ち位置にあるリアニメイトとかドレッジはインセンティブが若干下がるだろうし、《虚空の杯》・《相殺》・《スレイベンの守護者、サリア》みたいなカードは別にコンボのみを狙い撃ちにするカードではないので、それらを使うデッキはそこまで気になる数字でもない。コンボデッキに弱いとされるジャンドとかアブザンみたいな”フェア”デッキにとっては比較的歓迎される数字かもしれない。
・”青い”デッキ
青いカードを使っているデッキが全て”青い”デッキであるわけではないので、ここでは《渦まく知識》・《FoW》を使っているデッキだけを考えてみる。
スゥルタイ続唱(12.2%)、奇跡コントロール(10.4%)、グリクシスデルバー(6.7%)、青緑感染(5.5%)、青赤デルバー(4.9%)、スニークショー(4.3%)。ここまでを合計すると44%。その他を除いた67.7%に対する44%なので、その他の部分も同じような比率で存在すると仮定すれば全体の65%が”青い”デッキである。
多いということもできるが、もちろんこれはレガシーという環境の所与である。
環境での汎用的な青対策のカードが《紅蓮破》ぐらいしか存在しないので、この数字が意味を持つのは、奇跡コントロールがメインに何枚《紅蓮破》を積むべきかとか、ペインターは一線級のデッキ足りうるかとか、わりとニッチな話題になる。
・その他が32.3%
:これもまた環境の所与である。
「使用率で上位10位のデッキは2/3であり、残りの1/3のデッキは未知のデッキである。」、というのはかなり雑な評価で、実際にはこの上位デッキに含まれていないデッキの中にもリアニメイト・ドレッジ・バーン・ジャンド・ベルチャー・マーフォークのような、十分警戒する価値のあるデッキが含まれているし、幾つかのデッキは使用率第10位のANTと同じように全体に対して3%台の使用率を記録しているであろうことも想像に難くない。
全体に対して使用率が2桁を記録しているデッキはスゥルタイ続唱(12.2%)と奇跡コントロール(10.4%)の2種類であり、9回戦の大会でこれらのデッキと対戦する機会は非常に高い、と言うことはできる。
そして同時に、対戦するかもしれないし対戦しないかもしれないデッキ(使用率10%未満)は合計で77.6%。スゥルタイ続唱と奇跡コントロールの比率がここまで多いことについてはこの77.6%に対する平均点的対処法を持っているから、と逆説的な評価を下すことも可能かもしれない。
投稿後に見直してみて、印象操作と言われても否定できないような内容だな、と思いました(小並感)。
http://www.bazaar-of-moxen.com/en/index.html
○開催日:2016/09/11
○参加者:195名
○上位8位のデッキ
1:奇跡コントロール
2:赤黒リアニメイト
3:デス&タックス
4;スゥルタイ続唱
5:スゥルタイ対立(続唱亜種)
6:エルドラージ
7:発掘
8:奇跡コントロール
○メタゲームブレイクダウン(使用率上位10デッキ+その他)
12.2% スゥルタイ続唱
10.4% 奇跡コントロール
7.9% 土地単
6.7% デス&タックス
6.7% グリクシスデルバー
5.5% エルドラージ
5.5% 青緑感染
4.9% 青赤デルバー
4.3% スニークショー
3.7% ストーム
32.3% その他
○ブレイクダウンの数字からの考察
・土地単とスゥルタイ続唱が多い
:土地単が7.9%。《名前の長い土地》のハードルがあるため、そのデッキ性能に対して日本ではそこまで多くない印象の土地単だけど、古いカードの流通量の関係なのか今回のBOMでは使用者数で3位につけている。GP京都のレガシー選手権でも優勝しているデッキで、もっと人気が出てもいいと思うし、一定の注意を払うべき。
またスゥルタイ続唱が奇跡コントロールより多い使用率を記録しているのもわりとヨーロッパ的と言えるのかもしれない。
日本とかMOのトーナメントを考える時はいろいろ条件が変わる可能性が高いので注意。
・コンボデッキ
:上位10デッキの中でコンボと分類できるのは感染(5.5%)、スニークショー(4.3%)、ANT(3.7%)の3つ。この3つを合計すると13.5%。
その他の中に入っているであろうリアニメイト・ベルチャー・アルーレン、その他もろもろのデッキを合計しても、おそらくは全体に占めるコンボデッキの割合は20%を超えないと想像される。この数字については環境唯一のTier1.0足りうるデッキが奇跡コントロールであることが決して小さくない影響を与えていることは留意すべきである。
非常に雑な言い方をすれば、9回戦のスイスラウンドの間で「平均すれば」コンボには3回以上は当たらない(逆に言えば、2回当たっても文句は言えない)。
この数字をどのように考えるかは、使うデッキによって色々変わる。「コンボに強いコンボ」みたいな立ち位置にあるリアニメイトとかドレッジはインセンティブが若干下がるだろうし、《虚空の杯》・《相殺》・《スレイベンの守護者、サリア》みたいなカードは別にコンボのみを狙い撃ちにするカードではないので、それらを使うデッキはそこまで気になる数字でもない。コンボデッキに弱いとされるジャンドとかアブザンみたいな”フェア”デッキにとっては比較的歓迎される数字かもしれない。
・”青い”デッキ
青いカードを使っているデッキが全て”青い”デッキであるわけではないので、ここでは《渦まく知識》・《FoW》を使っているデッキだけを考えてみる。
スゥルタイ続唱(12.2%)、奇跡コントロール(10.4%)、グリクシスデルバー(6.7%)、青緑感染(5.5%)、青赤デルバー(4.9%)、スニークショー(4.3%)。ここまでを合計すると44%。その他を除いた67.7%に対する44%なので、その他の部分も同じような比率で存在すると仮定すれば全体の65%が”青い”デッキである。
多いということもできるが、もちろんこれはレガシーという環境の所与である。
環境での汎用的な青対策のカードが《紅蓮破》ぐらいしか存在しないので、この数字が意味を持つのは、奇跡コントロールがメインに何枚《紅蓮破》を積むべきかとか、ペインターは一線級のデッキ足りうるかとか、わりとニッチな話題になる。
・その他が32.3%
:これもまた環境の所与である。
「使用率で上位10位のデッキは2/3であり、残りの1/3のデッキは未知のデッキである。」、というのはかなり雑な評価で、実際にはこの上位デッキに含まれていないデッキの中にもリアニメイト・ドレッジ・バーン・ジャンド・ベルチャー・マーフォークのような、十分警戒する価値のあるデッキが含まれているし、幾つかのデッキは使用率第10位のANTと同じように全体に対して3%台の使用率を記録しているであろうことも想像に難くない。
全体に対して使用率が2桁を記録しているデッキはスゥルタイ続唱(12.2%)と奇跡コントロール(10.4%)の2種類であり、9回戦の大会でこれらのデッキと対戦する機会は非常に高い、と言うことはできる。
そして同時に、対戦するかもしれないし対戦しないかもしれないデッキ(使用率10%未満)は合計で77.6%。スゥルタイ続唱と奇跡コントロールの比率がここまで多いことについてはこの77.6%に対する平均点的対処法を持っているから、と逆説的な評価を下すことも可能かもしれない。
投稿後に見直してみて、印象操作と言われても否定できないような内容だな、と思いました(小並感)。
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