□10/26 BigMagic Open Legacy
参加者336名
Top8 Decks
1st Deathblade
2nd Canadian Threshold
3rd BUG Delver
4th ANT
5th Sneak Show tW
6th Elves
7th Canadian Threshold
8th UWR Miracle

宝船の巡航の国内大型大会デビュー戦。この前の週にSCGで鮮烈なデビューを飾ったUR Delverこそトップ8に残らなかったが、優勝したDeathblade、3位のBUG Delverにそれぞれ3枚ずつ採用。また宝船の巡航の兄弟分ともいえる時を越えた探索もSneak Show、Miracleの2種類のデッキで2枚ずつ採用。ともにレガシーの新定番カードとして座席を確保する形になった。
そしてそれ以上に会場を驚かせたのは、トップ8に2名送り込まれたCanadian Threshold。MO上ではマングースを抜いて宝船の巡航、若き紅蓮術士を取り入れた新しいRUG Delverが結果を残していたためこのまま環境からフェードアウトするようにも思えたが、紅蓮術士がいると採用しにくい乱暴/転落がそのまま新興デッキに対するメタカードとなり古豪健在をアピール。


□11/1 Eternal Festival Tokyo 2014
参加者330名
Top8 Decks
1st UWR Miracles
2nd Reanimate
3rd WBG Junk
4th OmniTell tR
5th Canadian Threshold
6th Jund
7th Canadian Threshold
8th Death&Tax

BMOに引き続きCanadian Thresholdが2人入賞。またコンボ勢として入賞したReanimate、OminiTell、非青系ビートダウンのJunkがそれぞれに独特の構成を披露し話題を呼んだ。
BMOと違い宝船の巡航の採用はTop8で0枚。非青系のデッキがJunk、Jund、Death&Taxと3種3デッキ入賞、優勝のMiracleにメインサイド合わせて4枚搭載された赤霊破/紅蓮破など、環境全体で青に対する対処法が確立・浸透していることを窺わせる結果となった。


□11/7 第2期レガシー神挑戦者決定戦
参加者188名
Top8 Decks
1st Jund
2nd UWR Miracle
3rd WB Zombies
4th OmniTell tR
5th ANT
6th Elves
7th BUG Delver
8th Sneak Show

前日に統率者2014の発売が開始され、ぶっつけ本番でレガシーリーガルに。特に封じ込める僧侶は環境の有力なコンボであるElves、Sneak Show、Reanimateに対して有効なカードであるため、白を含むデッキがサイドボードから採用してくることが有力視されている。しかし蓋をあけてみると、封じ込める僧侶の採用枚数はMiracleに取られた1枚のみ。トップ8にはElves、Sneak Showが1人ずつ入賞するというやや肩すかしな結果。もちろん発売してからの期間的な問題もあり、所持している人数自体が少ないであろうから結果を鵜呑みにすることはできない。
この大会のトップ8で特徴的なのは先に述べた2種類のデッキに加えて、クリーチャーを経由しないANT、OmniTellと計4種類のコンボが名を連ねていることだ。いずれかのコンボが突出してではなく、様々なコンボが満遍なく存在するメタゲームは対策をする側からしてみれば悩ましい環境となるだろう。
さらに非青系のデッキという括りで見ると優勝したJundをはじめ、WBZombies、Elvesと入賞しエタフェスに続き、環境における青の優勢が脅かされつつある。

□3つの大会でのTop8デッキ分布
4 Canadian Threshold
3 UWR Miracle
2 BUG Delver
2 Elves
2 Sneak Show
2 OmniTell
2 ANT
2 Jund
1 Deathblade
1 Reanimate
1 WBG Junk
1 WB Zombies
1 Death&Tax

統計的に見るのであればトップ8だけでなく、その下にどれだけのデッキがいたのかをこそ見なければならないのだけど、そこまでする元気はないので割愛。一応3つの大会全てでトップ8に送り込まれているのはMiracleのみ。


渦巻く知識の総使用枚数は68枚。24分の17が4枚採用し、青系のデッキに支配率はざっくり3分の2。これを多いともいえるだろうし、任意の3つの大会を取り出して考えたときには一時期と比べて少ないともいえそう。もし渦巻く知識の禁止云々を話そうとするなら、この結果だけではなく三大会分の全使用カード分布とつきあわせる必要があるだろう。もちろんそこまで頑張る気はしないけど。

それよりも明らかに少ないのは石鍛冶の神秘家の総枚数17。しかもこれはMiracleのサイドプランも含めた枚数で、メインに据えられたのは11枚。この枚数をそのまま使用者全体の分布に当てはめることはできないが、かつてと比べると石鍛冶というアーキタイプが減少しつつあるのは見て取れる。

対して秘密を掘り下げる者は24枚、24デッキ中6つがデルバー系という結果になった。石鍛冶の神秘家と比べると環境で遭遇する確率は高そうだ。

土地のベースという観点だと、基本土地ベース(月を張られても概ね困らない土地構成)のデッキは13。これにはANTやReanimate、Elvesなどそもそもゲーム中に使用する土地枚数が最小限のデッキも含まれているが、それでも半数のデッキが基本土地ベースということになる。なお数えた時は「月が有効」かどうかで判断しており、これは「不毛が有効」か、あるいは「もみ消しが有効」かの数字ではない。

タルキールからの新規カードを見ると、宝船の巡航が3つのデッキで10枚、時を越えた探索が6つのデッキで17枚。両カードのデッキに対する要請も考慮に入れる必要もあるのでこの結果を国内一般の水準で考えることはできないが、SnT系とMiracleの人気が伸びるようであればより頻繁にみかけるのが時を越えた探索になる日が来るかもしれない。

コンボ系のデッキはElves、Sneak Show、OmniTell、ANT、Reanimateと5種類9デッキ。突出してなにか1つのコンボが使われているわけではないという環境であり、どんなデッキにも満遍なく不利が付かないサイドボードを構成するにはやや骨の折れる状況だ。封じ込める僧侶に対して不利が付かないデッキであるOmniTell、ANTに関していえばこれからはより慎重に対策すべきだろうが、それ以外のデッキに対するガードを下げても良いわけではない。


限定的な情報だけで考えたものなので確信を持って言えるわけではないけど、レガシーのメタゲームは動いている気がする。それも割と細かいところで。

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