戦闘に関するcips。ラインで話題になっていたので書いてみた(のらざるを得ない、このビッg以下略)

○戦闘フェイズの流れ
戦闘開始ステップ

攻撃クリーチャー指定ステップ

ブロック・クリーチャー指定ステップ

戦闘ダメージステップ

戦闘終了ステップ


○ブロック・クリーチャー指定ステップ
このステップの開始時の行動

防御プレイヤーは自分のどのクリーチャーでどの攻撃クリーチャーをブロックするか宣言する

ブロッククリーチャーの宣言後、攻撃側のプレイヤーは複数のクリーチャーにブロックされているクリーチャーがブロッククリーチャー群にどのような“順番”でダメージを割り振るかを宣言する(実際にダメージを与えるのは戦闘ダメージステップ)

防御側のプレイヤーは複数のクリーチャーをブロックしているクリーチャーがどのような順番でダメージを割り振るかを宣言する(レアケース)

ここまでの行動はスタックを用いない(スタックを挟めない)ターン起因処理。これらの行動後、アクティブプレイヤーに優先権が発生し、両方のプレイヤーが続けて優先権を放棄したら戦闘ダメージステップに移る。
つまりダメージ割り振りの順番の決定後、両プレイヤーは優先権を得て、インスタント呪文や起動型能力をプレイすることができる。


○戦闘ダメージステップ
攻撃側プレイヤーはブロッククリーチャー指定ステップに決めたダメージ割り振り順に従って、ブロッククリーチャーにダメージを割り振る。その宣言後、アタッククリーチャーとブロッククリーチャー双方の戦闘ダメージが即座かつ同時に与えられる。

この行動はスタックを用いないターン起因処理。
この後、ダメージによって誘発する誘発型能力をチェックしてアクティブプレイヤーから順に優先権を得る。
重要なのはダメージ割り振り順を決定してから、実際にダメージが割り振られるまでにラグがあること。単純に「ダメージの解決にはスタックを用いないので、呪文・能力をプレイするタイミングはない」と覚えていると損をするので注意。

○ダメージ割り振り順
複数のクリーチャーにブロックされたアタッククリーチャーがいる場合、アタック側のプレイヤーはブロッククリーチャー指定ステップにそれらのクリーチャーにどの順番でダメージを割り振るかを決定する。
その後戦闘ダメージステップに入ったら、アタック側のプレイヤーは実際に何点のダメージをそれらのクリーチャーに割り振るかをブロッククリーチャー指定ステップに決めたダメージ割り振り順に従って宣言する。
この際、先にダメージを与えるクリーチャーに致死ダメージを与えないと後のクリーチャーにダメージを割り振ることはできない。


4/4のバニラでアタックし、1/1、2/2、3/3のバニラ3体でブロックされた。ダメージ割り振り順を3/3→2/2→1/1と宣言した場合、3/3に致死ダメージの3点を割り振ってからでないとその後のクリーチャーに戦闘ダメージを割り振ることができない。
この場合結果として、アタック側のプレイヤーは1対2交換を取れるはずのところを、ダメージ割り振り順の選択ミスで1対1交換になってしまいアドバンテージ的に損をしていることになる。

※致死ダメージとはクリーチャーに与えられるそのクリーチャーのタフネス以上のダメージのこと。
※ブロッククリーチャーがプロテクション(アタッククリーチャーの性質)を持っている場合でも、そのブロッククリーチャーの致死ダメージを割り振った後でないと後のクリーチャーに戦闘ダメージを割り振ることはできない。
※アタッククリーチャーが接死を持っている場合、ダメージを与えられるクリーチャーのタフネスに関係なく1点以上のダメージが与えられたなら致死ダメージと見做す。


○先制攻撃、二段攻撃
戦闘ダメージステップの開始時に先制攻撃か二段攻撃を持つクリーチャーが戦闘に参加していた場合、その戦闘ステップでは先制攻撃か二段攻撃を持つクリーチャーのみが戦闘ダメージを与える。
通常ならば戦闘ダメージステップの終了後は戦闘終了ステップに移るが、上記のような戦闘ダメージステップがあった場合、第二戦闘ダーメージステップに移行する。第二戦闘ダメージステップでは最初の戦闘ダメージステップの開始時に先制攻撃も二段攻撃も持っていなかったクリーチャーかこの時点で二段攻撃を持っているクリーチャーのみが戦闘ダメージを与える。

戦闘フェイズのステップ数が増える特殊な例。
第二戦闘ダメージステップで戦闘ダメージを与えられるクリーチャーの条件がややこしいのは、先制攻撃を持つクリーチャーにズルをさせないため。具体的には通常の最初の戦闘ダメージステップで先制攻撃を持っていたクリーチャーがそのステップ中に先制攻撃を失った時、第二戦闘ダメージステップでダメージを割り振ることを防ぐためにこのような言い回しになっている。
この結果、最初の戦闘ダメージステップで二段攻撃を持って戦闘ダメージを与えたクリーチャーがそのステップ中に二段攻撃を失った場合も、第二戦闘ダメージステップでダメージを割り振ることができなくなる。
最近のスタンダードだと、銀刃の聖騎士や悲劇的な過ちが存在するため、覚えておきたいルール。


アタック側のプレイヤーが銀刃の聖騎士、それと結魂しているクリーチャーAをコントロールしており、攻撃クリーチャー指定ステップに銀刃の聖騎士とクリーチャーAをアタックさせた。
ブロッククリーチャー指定ステップに防御プレイヤーは銀刃の聖騎士を1/1のクリーチャーBでブロックした。
最初の戦闘ダメージステップで二段攻撃を持つ銀刃の聖騎士とクリーチャーAがそれぞれダメージを与え、クリーチャーBが死亡した。その後このステップ中に防御プレイヤーは悲劇的な過ちを銀刃の聖騎士を対象に唱えた。クリーチャーBが死亡しているため悲劇的な過ちは陰鬱を達成し、-13/-13の修正が銀刃の聖騎士に与えられ、銀刃の聖騎士が死亡する。これによって銀刃の聖騎士の結魂が解除され、クリーチャーAは二段攻撃を失う。
第二戦闘ダメージステップに移るがクリーチャーAは最初の戦闘ダメージステップの際に二段攻撃を持っていて、なおかつこのステップの開始時には二段攻撃を失っているため、このステップではダメージを与えない。


※今回紹介した各ルールに関するMtgWikiのページ
戦闘フェイズ→http://bit.ly/19GGi0s
ブロッククリーチャー指定ステップ→http://bit.ly/q6rZlY
ダメージ割り振り順→http://bit.ly/14TcwkM
致死ダメージ→http://bit.ly/nx8C6r
二段攻撃→http://bit.ly/svpFj5

さらに詳しい説明は総合ルールの各項を御参照ください
http://mjmj.info/data/CompRules_j.html

コメント

アッツー
2013年8月26日12:02


いうてここまで簡潔にまとめられてて読みやすかったですよ

ナモ
2013年8月26日13:37

文章よりもフローチャートにしたほうがこういうのは理解しやすいと思う

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