レガシーのアーキタイプの区分は、

「フィニッシュ手段」+「並べたい土地の枚数」

でそれなりに綺麗に分けることができる予感がする。

○コンボ
エルフ、ベルチャー、スニーク、オムニテル、ANT、ドレッジ
「フィニッシュ手段」→アンフェアな何かしら
「並べたい土地の枚数」→1〜3枚

○ビートダウン
カナスレ、チアメ、Zoo
「フィニッシュ手段」→フェアなビートダウン
「並べたい土地の枚数」→2〜4枚

○ミッドレンジ
UWx石鍛冶、ジャンド、BUG続唱、ゴブリン
「フィニッシュ手段」→フェアなビートダウン
「並べたい土地の枚数」→4〜6枚

○コントロール
UW奇跡、12ポスト
「フィニッシュ手段」→アンフェア(?)な何かしら
「並べたい土地の枚数」→6枚以上

ここでいう並べたい土地の枚数ってのはフィニッシュ時に何枚の土地をコントロールしてるかってことになるのだと思う。そうでないと不毛をカウントした時、カナスレがミッドレンジになりそう(ある意味ではミッドレンジなのかもしれないにせよ)。
あと、この区分ならエンチャントレスを無理なくコントロールのカテゴリに入れられるw
フィニッシュ手段についてはもっと細かく定義した方がいいかも
溢れかえる岸部露伴/Flooded Kishibe Rohan

想像するとわりかしシュール

トップ10

2013年4月22日 メモ・雑談
レガシーしかやっていない人間が適当なコメントを付けて「これ使われるんじゃね?」と思うカードを10枚集めただけのシリーズ。

その前にGTCのおさらい。
http://gobugobu3.diarynote.jp/201301251632409194/
ドムリとか牛とかをちゃんとランクインさせてるのはいいけど、ヴィズコーパのギルド魔道士てww極上の血とバーターてwwww。
個人的に火花の強兵は好きなんだけど4マナってのがいけなかったらしい。まあ、パワー1下げて3マナにしたとしても反抗者が控えているわけで・・・。生まれる時期が少し悪かっただけなんだと思いたい。
あとは炎樹族の使者を入れられなかったのは痛恨。無限への突入も正直使われないと思ってた。


DMZ編
第10位 霊異種
書いてあることはタダツヨ。あとは実質7マナという重さを許容できるデッキがあるかどうか。オブゼダート、オレリア、血男爵あたりが競争相手になると少し厳しい気もする。

第9位 ラクドスの血魔女、イクサヴァ
赤系の4マナ域は現在渋滞中なので、秋になったら本気出す系肉食女子。ブロック構築では使われると思う。

第8位 復活の声
マナ域とか書いてあることは確かに強いけど、実際の選択権は相手にあるもんで意外と難しいんじゃねえのと思ってしまう生物。というかレガシー脳なのでStPされる未来しか見ていない。遺していくトークンは成長系だし、なんだかんだで強いとは思う。

第7位 遠隔//不在
いぶし銀系のやり手。どちらも欲しいときは欲しいけど、いらないときはいらないカードなのでコンパチにすることで1,5枚ぐらいの働きをしてくれそう。相方としてはどちらを先にキャストしてもいい瞬唱の魔道士あたりがおすすめ。融合できたらアドバンテージが取れるのも○。
今回の分割融合カードは今までのと違って第3の選択肢があるので、どれもカードパワーが1,5倍になっていると思う。これ以外だと青赤とか赤白とかやり手枠。

第6位 ラル・ザレック
今回のPW。レガシーではJtMSを脅かすような存在ではないだろうけどPWの選択候補にはなりそうな1枚。赤アジャニと比べると青い分だけで需要はありそう。スタンダードでは雑に強いと思う。ヴィンテージはよくわからないけど強いらしい。

第5位 とげの道化
わりかし殺る気のあるゴブリン。今のスタンダードでこれをすんなり入れられるデッキはあんまりなさそうだけど、前のめり系のデッキ作るときは是非呼んであげたい。炎樹族で出せないのが本当に残念。

第4位 血の公証人
モダン以下の環境ではボブを使いましょう。
スタンダードでは需要がありそうな1枚。殴れてドローできるのはいつだって悪くないし、クリーチャータイプも恵まれている。相性の良さそうな炎樹族で出せないのは残念。

第3位 ヴィズコーパの血男爵
サイズと絆魂で赤系に強く、コントロールではこいつを除去する手段がラスゴか布告ぐらいしかない。ミッドレンジよりも重たいデッキでないと使えないけど需要はありそう。同期にオブゼダートがいるので使い分けが必要な1枚。

第2位 狂気の種父
書いてあることがだいぶ壊れ気味な1枚。モダン以上だと対コントロール専用機だけど、下の環境にいけば2t目あたりに飛び出てきてゲームを壊しかねない。まあグリセルいるけど。どちらかというと趣味枠。

第1位 ワームの到来
前は適当に書いた気がするけど、書いてあることが適当に強い。ロックスとかバントとかに適当に突っ込んでおけば適当に活躍できる気がする。生物でなくてスペルなのが好材料になるかもしれないけど、その手のデッキで4マナがどう響くか。マジックを知ったのがブラストダームの頃だったからなんか悔しい気もする1枚。

そういえば概念泥棒が入ってないけど、所詮サイドカードだし。
そんなことっていうのはきんしかいてーとかふるすぽのこと(あいさつ)

SCGでダークマベが決勝に残ってる。
土曜日にトミーさんが使ってたのとはアプローチが大分違って衰微はサイドでエンチューボード。ただし相手がハイブマインドww

これは流行る・・・のかもしれない。

追記:
あっさり負けてしまわれたw
まあサイドボードそこまで効きそうなカードなかったからしゃあなしやね

明日は

2013年4月21日 メモ・雑談
禁止改訂&フルスポらしいとDN徘徊中に気づく。

禁止改訂はモダンでなんか解禁されるといいね。
レガシーは(あるとすれば)グリセル禁止とかなんだろうけど。禁止されないだろうけど。

フルスポが出るといよいよ次の環境が始まる感じがしてワクワクしてくる。
今のところレガシーで暴れそうなカードはないように見えるけど、分割カードなんかは使えそう。特に青黒のなんかは瞬唱使ってるデッキだったら1枚ぐらい入れても良いんじゃない(他人まかせ)
ヴィズコーパの血男爵を止められるカード。

白→終末
青→ジェイス、蒸気の絡み付き、カウンター
黒→各種布告系除去、リリアナ
赤→罰する火、火炎破
緑→タルモゴイフ、スラーン
多色→至高の評決
茶→十手、ワームとぐろエンジンその他MUDから出てくるファッティ

有名所かつ、1対1交換を取れるもののみピックアップ。火炎破のみアド失ってるけど、まあ許して。見落としがあるかもしれないのであまり信用してはいけない。
単体の除去耐性は歴代でみてもなかなか高い様子。ブロック+火力ならアドバンテージ取れてるしね。タルモゴイフとジェイス、リリアナが最大のネックか。まあ、タルモはStPすればいいし、リンリンと一緒に使えばリリアナも怖くないはず。ジェイスにしてもリンリンと一緒ならそのうち死ぬでしょう。
ただし5マナ出せるかどうかは別問題。殴打頭蓋と違って安く出す手段があるわけでもなし。

んでもって、5マナあるならリンリン裏表使った方が強いかもしれない。←結論
モンスーノの1話と最新話見てきた。
傲慢かもしれないが感想を書いてみる。

・0話が行方不明
・台詞にとめどなく溢れるアメリカンジョーク
・ヒロインがイマイチ萌えない。というか姉御
・いいスピンゴーだ
・主人公、熊に抱えられて大気圏突入
・無茶は俺の代名詞さ(キリッ)
・(鍵)

なんだろうこの感じ、トランスフォーマーとかに近いのかもしれない。
1人でオナヌーしているときが一番楽しい気がする(挨拶)

わかったこと
・スカークの探鉱者が神
・戦長+クレンコ、モグの戦争司令官がマジキチ
・面だけで充分制圧可能なので群衆追いリストラ説濃厚
・食物連鎖もあまり必要性を感じない(三玉状況下では必須)
・エイヴンの思考検閲官を処理する以外の除去は不要

基本的なキルターン数が3なのが辛い。徴募兵が死刑宣告になるんだけど、その後ターンを返さなくちゃ行けないのが本当に致命的。どう頑張っても本命にはほど遠いけど、一人回しするにはとても面白いおもちゃw
Black Lotus指定して研究室の偏執狂の勝利条件達成じゃね」
ぐーん「!?」
(昨日のはれる屋での会話)

適当にでっち上げてみた

6 CREATURES
4 Laboratory Maniac
2 Snapcaster Mage

38 SPELLS
4 Brainstorm
4 Ponder
4 Demonic Consultation
3 Gitaxian Probe
2 Noxious Revival

4 Force of Will
2 Daze
2 Pact of Negation
4 Thoughtseize
3 Cabal Therapy
2 Chain of Vapor

4 Lotus Petal

16LANDS
4 Polluted Delta
4 Scalding Tarn
1 Bloodstained Mire
4 Underground Sea
2 Island
1 Swamp

デモコンがサーチとフィニッシャーの両方を兼ねている点だけは評価したい。
【レガシー禁止】先発予告【限定解除】
先発予告しても当日の気分でデッキ変えるのは常識だかんね(挨拶)

前の日記でいくつかプラン書いてみたけど、資産的に現実可能なラインと個人的な思い入れでとりあえずゴブリンプラン。禁止枠は当然ゴブリン徴募兵。

Goblin Recruiter / ゴブリン徴募兵 (1)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
ゴブリン徴募兵が戦場に出たとき、あなたのライブラリーからゴブリン(Goblin)・カードを望む枚数だけ探し、それらのカードを公開する。あなたのライブラリーを切り直し、その後それらをその上に望む順番で置く。
1/1

実に芳しい(コンボ臭的な意味で)

34 CREATURES
4 Goblin Lackey
1 Skirk Prospector
1 Legion Loyalist
4 Goblin Recruitor
4 Goblin Piledriver
1 Tin Street Fooligan
1 Stingscouger
4 Goblin Warchief
4 Goblin Matron
1 Goblin Sharpshooter
3 Goblin Ringleader
1 Siege-Gang Commander
2 Earwig Squad
3 Gempalm Incinerator

4 OTHER SPELLS
4 Food Chain

22 LANDS
3 Mountain
1 Taiga
2 Badlands
4 Cavern of Souls
4 Scalding Tarn
4 Arid Mesa
4 Ancient Tomb

SIDEBOARD
3 Krosan Grip
1 Stingscouger
1 Earwig Squad
3 Surgical Extraction
3 Cabal Therapy
2 Pyrokinesis
2 Mindbreak Trap

コンボデッキのスピードに少しでも追いつきたいのでブッパ性能重視で食物連鎖を採用。1t目ラッキー→2t目徴募兵→3t目食物連鎖セットで3t目に4体のパイルドライバーが速攻と先制攻撃とトランプルをもって殴ることができます。何を言っているのかわからないと思うけど自分でもよくわかってないw。
あと周りがコンボ畑になるなら1t目ラッキー→2t目マトロン→ヤスデ団→2マナランドからキャストとかも強いかも。
不毛の大地がどれだけ使われるかわからないから、土地バランスには結構不安あり。むしろ自分で使うべきかもね。

まあ、1週間前ぐらいになったらまた考えてみよう。
5月のAMCでレガシーの変則フォーマットで大会をやるらしいです!
http://mogemoge.diarynote.jp/201304010100147509/

現在禁止に指定されているカードの中から1種類だけを選んでデッキを構築できるみたい。色々と妄想が膨らんでいい感じですw。以下やってみたいこと↓

○エルフにを組み込んでお手軽無限ドロー
○ゴブリンに 徴募兵 を入れてコンボデッキ化
隠遁のドルイド を使ったPerfect Spy
○スニークショーの実物提示教育を オース
○カナスレorチームアメリカに 精神的つまづき +瞬唱
ミスチュー をつかったANTorリアニメイト
○2t目にX=5で 精神錯乱 を撃ってくるMUD
サバイバル でコンボとも戦えるGWビート(トミーさん向け)
修繕 で2t目に帝像突貫
アカデミー 解禁によりMoMa完全復活
○DDW( Desire Deck Win)

・・・恐ろしいコンボ環境になりそう(歓喜)
mtgwikiをマルパクして駆使してレガシーの有名デッキの歴史を振り返ってみるテスト。やたらと長いんで暇なひと推奨。
今回はレガシーが開始した初期から存在し、今なおメタゲームの中心の地位を保ち続けているカナディアン・スレッショルド。最初期は青緑スレッショルドとして出発し、火力のために赤をタッチすることであらゆるデッキに対応可能なスピードと汎用性を獲得したデッキです。

2005年
青緑スレッショルドはオデッセイ期のスタンダードのデッキを元にして、レガシー開始初期から試されていたが、その構成色のためにクリーチャー除去を採用しにくく、当時のトップメタにゴブリンがいたこともあってデッキパワーが不足していた。このため第3の色をタッチして汎用性を確保する方向性に展開し、候補色として挙げられたのが《剣を鋤に》の白と《稲妻》の赤の2色だった。どちらも環境を代表する1マナ除去であり、現在でも定番のカードだ。白をタッチしたものは現在のバントとして形を変えて発展し、赤をタッチしたものがカナディアン・スレッショルドとして継承されている。2005年にアメリカで開催された初めてのレガシーのグランプリ、GPフィラデルフィアではタッチ白型が2人、タッチ赤型が1人ベスト8に入賞している(http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtgevent/gpphi05/welcomea)。デッキリストを見てみよう。

GPフィラデルフィア 6位 Pat McGregor

4 Flooded Strand
2 Island
4 Polluted Delta
4 Tropical Island
4 Volcanic Island

2 Fledgling Dragon
4 Nimble Mongoose
4 Werebear

4 Brainstorm
4 Counterspell
4 Daze
4 Fire//Ice
4 Force of Will
4 Lightning Bolt
4 Mental Note
4 Serum Visions

Sideboard
3 Naturalize
4 Pyroclasm
1 Pyroclasm(※おそらくPyroblastの間違い)
2 Red Elemental Blast
2 Tormod’s Crypt
3 Winter Orb

7年分のカードプールの違いがあるため採用されているカードが大きく異なるが現在のカナスレの骨格が随所に見られるリスト。《Force of Will》、《目くらまし》に続くカウンターとして《対抗呪文》が採用されているあたりは流石に時代を感じてしまうが、速いターンにクロックを展開し、火力とカウンターで血路を切り開いてビートダウンを遂行するという基本的なコンセプトはこの頃から確立されている。
土地に《不毛の大地》が採用されていないのが意外かもしれない。この頃のトップメタがゴブリンやピキュラ黒といった基本地形を多く積み込めるデッキだったことを考えると《不毛の大地》のためのスロットを確保することができなかったということか。2年後の2007年に開催されているGPコロンバスでも《不毛の大地》が採用されていないデッキがベスト8に入賞している(http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtgevent/gpcol07/welcome ページ中段で紹介されているPaul Nicoloのデッキ)ため、この構成はこの時期では普通のものだったと思われる。なおこのGPコロンバスでは次元の混乱までがリーガル。この事実はとても重要です。


2007年
現在のカナスレの形が確立されたのは未来予知によって獲得された最強のバニラこと《タルモゴイフ》がトーナメントで使えるようになった時期だ。2007年のGen Conの会場で開かれたレガシー選手権07に4位入賞したDavid Caplanのリストを見てみよう(http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/bd295a

レガシー選手権07 4位 David Caplan

3 Flooded Strand
3 Polluted Delta
4 Tropical Island
4 Volcanic Island
4 Wasteland

4 Nimble Mongoose
4 Tarmogoyf

4 Brainstorm
4 Daze
4 Fire // Ice
4 Force of Will
4 Lightning Bolt
2 Mental Note
4 Opt
4 Spell Snare
4 Stifle

Sideboard
3 Engineered Explosives
2 Krosan Grip
2 Pyroblast
3 Pyroclasm
2 Red Elemental Blast
3 Tormod’s Crypt

とても「見慣れた」デッキリストだといえるだろう。4枚ずつ採用された《不毛の大地》と《もみ消し》。必要なものだけ選び抜かれ、最小限のスペースとなった土地とクロック。メインでの2マナ以上のカードは《タルモゴイフ》と《火+氷》のみ。この大会ではベスト8までで20枚の《タルモゴイフ》が採用されており、《タルモゴイフ》が実に衝撃的なクリーチャーであったかがわかる。そのため、相手の《タルモゴイフ》に火力で対応できないこのデッキでは追加のカウンターとして《呪文嵌め》がメインボードから4枚採用されている。現在のリストと比べるとクロック数に不安が見えるリストであり、追加のクロックとして《クウィリーオンのドライアド》、あるいは《熊人間》を採用した形も存在したようだ。

同時期の類似デッキとしてタッチ色を黒にしたダークスレッショルドが存在する。タッチの黒は定番の《闇の腹心》と《思考囲い》だけがメインで採用されており、現在同じカラーパイで構成されるチーム・アメリカと比べるとカナスレに近い形だといえる。2007年の世界選手権のレガシーラウンドでは日本が誇るデッキビルダーの八十岡翔太がこのデッキを選択し好成績を残している(http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtgevent/worlds07/legacydecks)。またタルモゴイフ同士の対決を《剣を鋤に》で乗り越えることができるバントカラーのスレッショルドも依然として存在していた。


2008年〜2011年
レガシー選手権07での成功以降、カナスレはレガシー有数の高速クロック・パーミッションとして定着することになる。カウンターやクロック、火力の選択で細かな違いは出てくるものの基本的な形は2007年以降ほとんど変わらなかった。実際、レガシー選手権07で上述のリストを使ったDavid Caplanは2年後のGPシカゴで新しいドローソースとしての《思案》と数枚のバウンスを加えた以外メインボードはほとんど変わらないリストを持ち込み、ベスト8に入っている(http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpchi09/top8decks)。

しかしこの時期のカナスレは優秀なコンセプトを持ちながらも、クロックとなるクリーチャーを8枚程度しか採用しておらず、1体でもクロックを処理されてしまうと打撃力不足になりやすいという明確な弱点を抱えていた。アラーラの断片以降は《野生のナカティル》や《聖遺の騎士》など《タルモゴイフ》に比する、あるいは凌駕するクリーチャーが多く登場したこともあって地上を封鎖されることも少なくなかった。特に2009年以降はZooの台頭によって高速ビートダウンとしてのカナスレの魅力は削がれ、《聖遺の騎士》に加えて《土を食うもの》まで採用したバントカラーのNew Horizons、対コンボ耐性で勝るBUGカラーのチーム・アメリカなどクロック・パーミッションの選択肢が増えたこともあって、トーナメントでの露出度は一時期ほどは多くなくなってしまった。

さらに2枚の禁止カードを排出した2011年はより深刻な危機がカナスレを襲っていた。まず最初に1月に禁止された《適者生存》が存在していた頃に構築可能だった蔦サバイバルの存在である。より少ない色でカナスレと同程度のスピードを確保できる蔦サバイバルは環境のメタゲームの中心となり、デッキの選択肢としてのカナスレを駆逐していた。《適者生存》が禁止された後は新たなるファイレクシアから《精神的つまづき》が登場した。もちろんこのカードはカナスレでも多く採用されるカードだったが、被覆が最大の売りである《敏捷なマングース》に対してカードアドバンテージとテンポを失わず対処可能な《精神的つまづき》はカナスレの弱点をつくカードでもあった。そうでなくてもデッキの大半を1マナで固めるデッキなので、カウンター、除去、クロック、ドローのいずれにも干渉可能なカードが環境のあらゆるデッキから飛んでくるのは逆境以外の何ものでもなかっただろう。結局レガシー環境を荒らしに荒らした《精神的つまづき》は5ヶ月で仕事を終え、同時にイニストラードの発売でカナディアン・スレッショルドにも大きな転機が訪れることになる。


2011年〜
《秘密を掘り下げる者》の登場がカナディアン・スレッショルド、そして環境全体に与えた影響は非常に大きい。わずか1マナでパワー3というだけでも十分破格な上に飛行によって対戦相手の展開するクリーチャーを無視して確実にクロックを刻むことができるカードの登場によって、従来カナスレが抱えていたクロックの問題は劇的に改善されることになった。イニストラード発売直後に行われたGPアムステルダムで準優勝に輝いたCiro Bonaventuraのデッキリストを見てみよう(http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpams11/welcome#0)。

GPアムステルダム 2位 Ciro Bonaventura

1 Flooded Strand
2 Misty Rainforest
1 Polluted Delta
1 Scalding Tarn
3 Tropical Island
4 Volcanic Island
4 Wasteland
2 Wooded Foothills

4 Delver of Secrets
3 Nimble Mongoose
4 Tarmogoyf

4 Brainstorm
4 Daze
2 Dismember
1 Fire // Ice
4 Force of Will
4 Lightning Bolt
4 Ponder
4 Spell Snare
4 Stifle

Sideboard
2 Engineered Exprosives
2 Firespout
4 Leyline of the Void
2 Pyroblast
2 Red Elemental Blast
3 Spell Pierce

2007年のDavid Caplanのリストと比べると、骨格は変わらないものの火力の除去の選択と《秘密を掘り下げる者》の加入によってスピードと安定性が高まった印象が強い。《秘密を掘り下げる者》はチームアメリカなどの他のクロック・パーミッションでも高い採用率を誇り、WotCが発表したTop 5 Cards of Grand Prix Amsterdam 2011(http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpams11/welcome#7)でも筆頭に挙げられている。

こうしてカナスレはレガシー環境随一のクロック・パーミッションとして復権し現在に至る。ラブニカへの回帰で《安らかな眠り》、《死儀礼のシャーマン》などの強力な墓地対策が登場したことは確かに逆風ではあるものの、除去とカウンターによって対処可能だ。現在のカナスレは《もみ消し》の採用の可否や、稲妻に続く除去として《二股の稲妻》、《四肢裂断》、《Chain Lightning》などの選択肢を持ち、節枝末葉で様々なバリエーションがあるデッキでもある。
レガシー環境に存在するほぼあらゆるデッキに対して刺さるコンセプトを昇華し洗練してきたカナディアン・スレッショルドの旋風はしばらくやまないだろう。


最後適当な煽りを入れてしまったけどこんな感じで。wikiにたよって使ったこともないデッキの説明をしているので間違っていたり勘違いしてる部分があるかもしれません。ここ違うんじゃねとかある人はコメント欄にて始動してくださるとありがたいですm(__)m

前の日記のつながりで書いてみた(挨拶)

今禁止になっているカードからレガシーで禁止になるだけのカードパワーを逆算してみるテスト。2013現在のレガシーの禁止カードについてはこちらで確認を↓
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AC%E3%82%B7%E3%83%BC

このリストを見る限り、次の5つの条件のいずれかを低いリスクでクリアすることがレガシーの禁止カードに求められる条件のように思われる。
1:ゲームの進行に支障をきたす
2:ゲームを過剰に加速する
3:極端に高い汎用性を持つ
4:高い汎用性を持つサーチカードである
5:過剰なアドバンテージをもたらす
これらの条件を項目ごとに見ていくと、

1:ゲームの進行に支障をきたす
MTGというゲームの大前提をひっくり返したり、トーナメントの運営に支障をきたすカード群。例えばアンティ関連のカードはマジックをリアルなギャンブルにしてしまうし、《Falling Star》や《Chaos Orb》はカードが(物理的に)舞う。「時間かけすぎ!」で禁止されたカードは《Shahrazad》だけだが、環境を変えると《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》もエクステンデッドでは同様の理由で禁止されている。なおこの項目に関してはリスクうんぬんとは別次元の模様。
ちなみに《Shahrazad》並にジャッジ(を)キルなカードに《謙虚/Humility》なんていうのもある。月とミシュラとこれが並んでる状況を整理できる人はジャッジになるべきである。

2:ゲームを過剰に加速する
例)
閃光/Flash
Mana Crypt
トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
コンボデッキ向けのマナ加速系カード群。ウルザブロック期にMOMAが引き起こした「コインフリップまでが勝負」みたいな状況を再現させないために禁止されているカテゴリ。Moxenシリーズや《Mana Crypt》みたいな使いやすいマナ加速はもちろん、《閃光/Flash》や《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》のように特定のデッキを異常なまでに加速するカードも禁止されてしかるべきである。
このカテゴリで将来禁止になるかもね、と思うカードは《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》や《暗黒の儀式/Dark Ritual》なんかがあるけど、前者は汎用性の低さとリスク故に、後者はカードパワーの(相対的な)低さ故に大丈夫だと思います。

3:極端に高い汎用性を持つ
例)
Black Lotus
Ancestral Recall
精神的つまづき/Mind Misstep
言葉通り高い汎用性を持つが故にほぼ全てのデッキに入りそうなカード群。《Black Lotus》なんかは説明するのもばかばかしい。他には1マナ3ドローの《Ancestral Recall》やマナすら必要のないドローソースである《Library of Alexandria》、最近のカードでは《精神的つまづき/Mind Misstep》なんかもこのカテゴリ。《精神的つまづき/Mind Misstep》が使えた頃を思い返すまでもなく、デッキタイプによらずほぼ全てのデッキに投入可能なカードの存在は、容易に歪な環境を作り上げてしまう。
このカテゴリで禁止になりかねないカードとしては、前の日記でも書いたけど《渦巻く知識/Brainstorm》。青いデッキの前提であり、時にはデッキに青を足す理由にもなるところを見ると怪しく思ってしまうが、カード単体だとそこまで強くないので禁止にはならないと思います、ハイ。そう見ると《渦巻く知識/Brainstorm》よりもカードパワーと色拘束の緩さが売りの《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》の方が危ないのかもしれない。どちらも低リスクでデッキ全体の潤滑油となるカードだ。といっても禁止されているカードと並べるとなんかホッとする辺り、禁止にはほど遠そうである。

4:高い汎用性を持つサーチカードである
例)
Demonic Tutor
神秘の教示者/Mystic Tutor
吸血の教示者/Vampiric Tutor
サーチカードは「5枚目以降の〇〇」として運用されてしまいがちで、特に低マナのカードほどその性格が著しい。サーチカードの「他のカードに変わる」という性質はそのまま高い汎用性を指し示すものであり、安価でサーチ先が広い《吸血の教示者/Vampiric Tutor》や《神秘の教示者/Mistic Tutor》は特に危険性が高いと判断されている。
このカテゴリで禁止を免れているカードとしてはジャッジメントの各種願いやハイタイドで使われている《商人の巻物/Marchant Scroll 》、緑系のデッキで使われる《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》が挙げられる。これらはいずれも2マナ以上であったりサーチできるカードに強い限定がかけられ、汎用性が相対的に下げられている。

5:過剰なアドバンテージをもたらす
例)
天秤/Balance
ゴブリン徴募兵/Goblin Recruitor
Time Vault
過剰なアドバンテージをもたらすとしか説明できないカード群。各種アドバンテージを他のカードに変換することができる汎用性だと考えると禁止される理由もわかりやすい。このカテゴリの中で直感的に理解しやすいのは《Ancestral Recall》なんだけど、それ以外にも特定の状況下で過剰なアドバンテージをもたらすカードもしばしば禁止される。コントロールデッキの《天秤/Balance》、ゴブリンの《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruitor》のようにデッキの目的がそのスペルを通すことに変わってしまうほどのカードや、そのまま勝利条件ともいえる《Time Vault》なんかは特に顕著なカードだといえる。
リーガルのカードで特定の条件下での爆アドカード、というと《壌土からの生命/Life from the Loam》や《グリセルブランド/Griselbland》、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》なんかが想起されるけど、禁止されているカードに比べると、アドバンテージを作り出すための条件が厳しいことがわかる。といっても《グリセルブランド/Griselbland》に関しては禁止の条件に片足突っ込んでいる気もするが。



以上のように禁止されるほどのカードというのは上の5つの条件のいずれかに当てはまるものが多いんだけど、中にはこれらの諸条件のうち2つ以上を同時にクリアしてしまっている猛者もいる。《Black Lotus》や《Ancestral Recall》のような古い時代のオーバーパワーなカードはシンプルに複数の条件をクリアしてしまっているが、すぐにはわかりにくいカードでは《修繕/Tinker》や《適者生存/Survival of the Fittest》なんかも非常にバランスが悪いカード。
《修繕/Tinker》は「少し重い」サーチカードとしてデザインされたはずなのに、5マナ以上の重くて強力なアーティファクトをサーチすることで非凡なレベルでゲームを加速させてしまう。つまり「2:ゲームを過剰に加速する」+「4:高い汎用性を持つサーチカードである」という合わせ技での禁止である。
《適者生存/Survival of the Fittest》の場合はデメリットとしてデザインされたはずのディスカード能力を悪用(?)することで墓地というアドバンテージリソースを肥やしつつ、ゲームを加速するという離れ業を成し遂げ、「2:ゲームを過剰に加速する」+「4:高い汎用性を持つサーチカードである」+「5:過剰なアドバンテージをもたらす」という3項目を満たしての堂々の禁止カード入りだ。
これらの修正カードである《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》や《作り直し/Reshape》は本家の異常な加速力をそいで「面白いけどいまいちカードパワーが足りない」カードとしてトーナメントリーガルの地位を確保している。
コンボ向けのカードとしては《ヨーグモスの意思/Yawgmoth’s Will》や《精神の願望/Mind’s Desire》辺りも条件破りの常習犯だ。どちらのカードも一見すると3マナ以上の重いカードに見えるが、各種マナ加速でキャストしたが最後、すぐに新しいマナ加速とドローソースを呼び込み、簡単にゲームエンドへと持ってかれてしまう。つまり「2:ゲームを過剰に加速する」+「5:過剰なアドバンテージをもたらす」という二重の罪を犯している。真っ先に禁止しなくてはならないカテゴリのカードと言えるかもしれない。

書いていくうちに思ったんだけど、5つの条件に抵触しないようにしつつレガシーでも通用するカードパワーを確保したデザインを作るのは非常に難しそう。最近のカードがスペルよりもクリーチャーの方に重点が置かれている理由もそこら辺にあったりするのかな。
を適当に考えてみるテスト。基本的にたわ言なんで気にしなくておk。

・渦巻く知識
個人的には文句無しの1位。使われすぎて感覚麻痺してるけど、青いデッキであれば99%4積みとか、わけがわからんですww
けどまあ、これを禁止にしたらレガシーがオワコン化しかねないので禁止になることはなさそう。

・オンスロート&ゼンディカーのフェッチランド10種
こちらは個人的な願望。色事故の回避と渦巻く知識の汎用性の保証という大きな役割を持ったカード群。渦巻く知識が禁止にできないならせめてこちらを禁止してほしいとか思っています。といってもこちらも現在のレガシーをの基本を形作るカードなので禁止は難しいだろうなぁ。

・死儀礼のシャーマン
いろんな部分が高性能すぎると噂のシャーマン。カード自体の強さ破もちろんのこと、色拘束の緩さのせいで様々なデッキの土台になってしまう汎用性の高さが一番危険。といってもレガシーならばこのカードを許すぐらいの懐の深さがありそうなのも事実。実際、ボブも石鍛冶も瞬唱も禁止になることはなかったしね。

・グリセルブランド
SnT系のエンジンにとどまらず、グリセルストームという新しいコンボを生み出したイニストラードの巨人。ヨーグモスの取り引き、ネクロポーテンスが禁止になっている以上いつ禁止になってもおかしくはない。といってもグリセルストームにしてもSnTにしても環境を牛耳るというほどには蔓延していない。ここら辺のデッキがもっと増えるようであれば黄色信号?
けっこう好きな形。
ちなみに12位入賞のJosh Weinandyさんのものです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=53941


CREATURE
2 Birds of Paradise
2 Kavu Predator
4 Knight of the Reliquary
4 Mother of Runes
3 Norble Hierarch
2 Qasali Pridemage
1 Scryb Ranger
2 Stoneforge Mystic
1 Gadock Teeg

INSTANT
3 Punishing Fire
4 Swords to Plowshares

SORCERY
3 Green Sun’s Zenith

ARTIFACT
1 Batterskull
1 Sword of War and Peace
1 Umezawa’s Jitte

ENCHANT
2 Sylvan Liberary

PLAINSWALKER
1 Ajani Vengeant

LAND
1 Forest
1 Plains
1 Arid Mesa
1 Misty Rainforest
3 Windswept Heath
2 Cavern of Souls
3 Savannah
2 Taiga
3 Grove of the Burnwillows
1 Karakas
1 Dryad Arbor
2 Wasteland
1 Dust Bowl


SIDEBOARD
3 Pithing Needle
2 Relic of Progenitus
1 Sword of Feast and Famine
2 Faerie Macabre
4 Mindbreak Trap
2 Tahlia, Gurdian of Thraben
1 Bojuka Bog

メインでは罰する火によりビートダウン・コントロールの両方に強くなるので、そこを伸ばす形で3枚の装備品、復讐のアジャニなど長期戦に強いカードを採用。その分コンボには弱くなるので、サイドボードに墓地対策5枚、ストーム系対策6枚、針3枚とコンボに刺さりそうなカードのためのスロットを大きく割いている。一種のメタカードといえる罰する火を採用するためか、メイン・サイドともに非常に割り切った構成が特徴的。
赤白剣や赤アジャニなど使用感が気になるカードもありますが、トータルで見るとバランスが取れていて面白いです。
日本。いきなり打線が爆発してるんだけどw

追記
お、オランダ、、キューバに勝ったんじゃなかったっけ、、、

追追記
マエケンも確変入ってるw
ツイッターでやれって感じの日記やね

追追追記
うwwwつwwみwwwww
これだけリードしてなかったら笑えないぞww
1、ビートダウンのくせに小賢しい。tips書き出したら楽しそう
2、ビートダウンのくせにノーガードのコンボ相手にスピード勝ちしちゃう
3、ビートダウンのくせに手札が尽きない
4、本当にビートダウンなのかは少し怪しい


長所だけ書くと万能デッキに聞こえますね。
ちなみにドレッジが好きな理由も大体同じようなもんです、ハイ。


そういえば「ドラゴンの迷路」では基本土地のスロットに門が突っ込まれるらしいから、1パック目からパワーカードピックが許容されるのかな?
今のレガシーの環境って《剣を鋤に》があんまり強くないよね。というよりは1対1交換で盤面を整理していくカードが軒並み微妙な印象。瞬唱の魔道士のサポートがないとUW系は辛い時代です。
3年前に登録したパスワードを思い出したので、携帯からDiarynoteに日記を書き込めるようになりました。やったね♪

PTQ、GPTシーズンも大詰めということでモダン環境のメタを整理するテスト。
参照元はHappyMTGのデッキ検索の直近1ヶ月のデータ↓
http://www.happymtg.com/decks/search/Format.name:Modern/Deck.start:2013-01-08
禁止改訂前の2013年1月中の各種大会結果から引き出すデータなので、2月からのメタについていけるかどうかはあやすぃ。

この1ヶ月間で検索すると、全部で323件の結果が出る。
検索結果が少ないデッキを数え上げていくときりがないので、とりあえず10件以上の検索結果が見つかるデッキを挙げていくと、次のようになる(HappyMTGでの分類のあとに括弧で各デッキの通称を入れておきました。またこれ以降の文章中では、各デッキを括弧の中の通称で呼んでいこうと思います)。

ジャンド:88
出産の殻(キキジキポッド、キキポッド):28
白青赤コントロール(トリコ・トラフト):25
赤緑トロン(うんぽぴんトロン、トロン):22
欠片の双子コンボ(双子):20
白青コントロール+白青クロックパーミッション(UWフラッシュ※):19
青赤ストーム:17
無限眼鏡(メリーラポッド):15
風景の変容(ヴァラクート):11
ズー(Zoo):11
親和:10

※白青コントロールに分類されているデッキの中でクリーチャーの数にばらつきがあり、ほとんど白青クロックパーミッションのようなものも少なくない。しっかりと分類するならば、採用されているクリーチャーが10以下のものをコントロールとして分類するとか、《瞬唱の魔道士》と《修復の天使》の両方が採用されているデッキをフラッシュとするみたいな方法がありそうですが、ここでは面倒くさいのでまとめてUWフラッシュ的なサムシングとひとまとめにしておきます。


上に挙げた11種類のデッキの検索結果の累計が全部で266件。総検索結果の323件中約82%を占め、モダン環境のメインを張るデッキといって差し支えなさそう。これらのデッキをデッキの挙動で分類していくと、大体3種類の系統に分けることができる。

○ブンブン系デッキ
トロン
Zoo
親和

:「自分のやりたいこと」を相手に押し付けていくデッキ。
Zooに関しては、《血編み髪のエルフ》が標準装備されていたり、青をタッチして《聖トラフトの霊》が採用されていたり、バリエーションが豊富でしたが、いずれもビートダウンを基調としているので、とりま、ここに分類。
トロンと親和に関しては正しくブンブン系。相手の準備が整わないうちにゲームをかっさらっていく姿はコンボ的な要素も大きく含んでいる。
ここで紹介していないデッキの中では呪禁オーラ(7件)やバーン(8件)、ソウルシスターズ(3件)などがこの系統のデッキの性格を持っている。



○アグロコントロール系デッキ
・黒系
ジャンド
・青系
トリコトラフト
UWフラッシュ

:相手の挙動に対応しつつ、クロックを展開していくデッキ。コントロール要素としては手札破壊の黒か、カウンターの青のどちらかが採用されやすい。
黒系は、ここではジャンドしか出していないが、BWトークン(5件)やBGWジャンク(1件)などもこの系統に含まれる(※)。序盤の手札破壊から中盤の《ヴェールのリリアナ》につなげていく流れは共通している。
青系の2種類はカウンターで序盤を捌きクロックを展開する。トリコトラフトが《聖トラフトの霊》を4枚搭載し火力を《瞬唱の魔道士》で再利用してより速い段階でのフィニッシュを目指すのに対し、UWフラッシュは《瞬唱の魔道士》、《修復の天使》でカウンターを再利用して盤面を築く。

※むしろ、ジャンドが圧倒的多数を占め、他のデッキの露出が抑えられているということなのかもしれない。ジャンドの88件はパーセンテージで表すと、約27%。結果を出したデッキの4分の1以上がジャンドというのはいささか異常といえたのかもしれない。



○コンボ系デッキ
キキポッド
双子
URストーム
メリーラポッド
ヴァラクート

:方法は違えど、いずれもワンアクションで対戦相手を投了に持ちこむデッキ。
双子、URストーム、ヴァラクートがコンボ一直線なのに比べると、《出産の殻》を利用する2種類のポッドはキーカードの性質上、ビートダウン色が強い点が大きな違い。
なお、上で紹介していないデッキの中にもけち屈葬、サニーサイドアップ(3件)、リビングエンド(2件)、感染(1件)など危険なワンアクションを仕掛けてくるデッキはモダンには少なくない。一通り目を通しておくといざ当たったときに少しだけ嬉しいかもしれない。


「ブンブン系」、「アグロコントロール系」、「コンボ系」、と3つに分けてみて気づくかもしれないが、スペルで盤面をコントロールし少量のフィニッシャーでゲームに勝利する純粋なコントロールがほとんどない。もちろん検索結果10件以下のデッキに目を向ければ、けちコントロールやスペル過多の青白コントロールなどが存在しないわけではないが、比較的少量しか結果を残していない。これはスペルよりもクリーチャーの方にカードパワーが振り分けられる最近のカードデザインの傾向や、《罰する火》、《師範の占い独楽》のような強力なコントロールスペルが禁止されているため、守りに回るよりも積極的にゲームを動かすデッキのほうが結果を残しやすい、ということなんだと思う(と誰かがいっていた気がする)。


さて、2月からの禁止改訂で《血編み髪のエルフ》と《煮えたぎる歌》の2種類が環境から退場することになる。これによって直接的に影響を受けるデッキは、強力なアドバンテージ源を失うジャンド、Zooと、《煮えたぎる歌》の退場によってマナ加速とストーム用スペルの質と量を同時に喪失するURストーム。特に大きいのは環境の実質的なスタンダードとも呼べたジャンドの大幅な弱体化。これによってメタゲームの中心が突然消えてしまい、この台風の目の中にどんなデッキが飛び込んでくるのかはまだ誰にもわからない状況にある。
誰もが予測するであろうことは、ジャンドの妨害能力の高さと量的なアドバンテージに抑えられていたコンボ系デッキの復権。メタが不確定な状況では、コントロールデッキは自分が抑えにいくべき相手が分からず構成しにくい。このこともあって積極的に「攻め」に回るデッキが優位になることは想像しやすい。

誰が「攻め」に回るのか、あるいは混沌としたメタを読み切りコントロールに回って十分強いデッキが発見されるのか、2月のモダンからは目が離せない。と煽ったところでとりあえず終わり。

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